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リウマチについて

Q1.さてどんな病気でしょう?
一言で言えば自分の免疫機能(細菌などを殺すための能力)が自分の関節の内面の膜などを壊す病気です。
これは自己免疫疾患といわれるものの一つです。ふつうは自分の免疫機能は自分には働かないように出来ているのですが、どうして自分の免疫機能が異常になり自分の体を壊すような働きになってしまうのかということは、かなり詳しく研究されていますがまだ正確には解明されていないのです。関節リウマチになりやすい要素を持った人が出産などのストレスをきっかけにして発病することもあり、女性に多いことからもホルモンの関与なども考えられていますが、多くの要因が複雑に重なり合って起こる病気と考えられます                     
Q2.どのような症状が起こりますか?
手の指や手首の関節が痛むとリウマチではと思ったり、他人にリウマチではないかと言われたりすることがあります。
単に腫れたり痛むだけではリウマチとは限りません。年齢により関節が変形することによっても痛くなることはありますし、自己免疫疾患のうちには関節リウマチの他にもたくさんの病気で関節の腫れを生じる病気があるため関節リウマチの診断はあまり簡単ではありません。
全身どこの関節でも関節リウマチに冒される危険性はあります。
頻度は少なくても顎や背骨の関節にも病変が起こることがあります。 関節リウマチでは?と疑う初期の症状としては 朝起きたときに手や足の関節がこわばった感じがする 左右の手や足の複数の関節が痛んだり腫れたりする。 全身の疲労感、微熱、食欲不振が続くなどです。
Q3.検査をするとすぐ分かるのですか?
これが有れば必ず関節リウマチ”と診断できる検査はありません。 血液検査でリウマチ反応が見られてもそれだけで関節リウマチとは限りません。
正常な人でも陽性になることがあります。また実際の関節リウマチの患者さんでも陰性の人があります。 血液からは炎症反応、免疫学的検査、またレントゲン検査などとにかく病気の経過を詳しく検討することが大切です。このために受診に際しては病気の経過をよく思い出して簡潔にメモしておかれることをお勧めします。
こうすることにより、より的確な検査を行いやすく正確な診断につながります。 例えば いつからどこの関節が痛む(腫れる)か? 今までに検査したことがあるか? その結果は? 何か薬を飲んでいるか? 家族に関節リウマチの人は有るか? など
Q4.どうやって診断するの?
前の質問の答えのように診断はなかなか難しいことが多いのが実情です。 このため専門医でも診断に至るまで時間を要することがしばしば有ります。 しかしながら診断には経過が一番大切なのです。診断に至るまでただ待っているわけにもいきませんから治療しながら経過を見ることになります。 このことからも出来ればリウマチ専門医のいる医療機関(たいていはリウマチ科を標榜している)にかかられることをお勧め致します。 分からない場合には下記のリウマチ支援団体にお問い合わせいただくのが早道でしょう。
財団法人 日本リウマチ財団 http://www.rheuma-net.or.jp/
03-3946-3551
社団法人 日本リウマチ友の会 http://www.nrat.or.jp/
03-3258-6565
Q5.関節リウマチは治りますか?どんな経過になりますか?
いろいろなタイプのものがありますが多くの場合(8割くらい?)症状は良くなったり悪くなったりを繰り返しながらすこしづつ関節症状が悪化する傾向にあります。 症状が完全におさまることを「寛解」といいます。良くなったり悪くなったりを繰り返しながらも徐々に寛解に達するものや、比較的短い期間(2−3年)で症状が全く消えてしまいほとんど治った様な状態(寛解)になるものも有りますので決して悲観的になる必要はありません。このことから関節リウマチそのものが治ったと断言は出来ませんが取り敢えず治ったような状態と考えられます。 しかしながら少数の患者さんは治療をしても急速に症状が悪化して比較的早期に車いすの生活になられる方もあり、放置や治療の中断は悪化を進めることにもなりかねません。 このことからも関節リウマチかなと思われる症状に気がつかれたら出来るだけ早く受診されることをお勧め致します。

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